初期の作品のPK-22だけでなく、その後に続くケアホルムのデザインのすべてに、造形に対する強い主張を感じることができます。それは、余分なものを出来る限りそぎ落としたぎりぎりの単純さにも関わらず、貧することのないミニマリズムの本質です。それは、容易な妥協を許さず、時には孤高を恐れない潔さ、完全主義を貫き通す強固な意思がうかがえます。
生活の中で使う道具でありつつ、哲学的なメッセージを見るものに伝えるケアホルムのデザインは、それが置かれるべき空間の造形と質を要求するだけの強さと主張を持っています。
これらの原理、普遍性が、多くの人々の理解と共感を呼び、時代を超えた尊敬を集め続けているのではないでしょうか。
上の写真はハンモックチェアとも呼ばれる「PK-24」です。
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