名作照明器具としてあまりに知られている「PH5」(写真左)です。電球のまぶしさを徹底的に除き、かつ効率よい理想の配光を作り出しています。このテーマに挑んだ建築家ポール・ヘニングセンが、長年の研究の成果として1958年に発表し、今も世界中で愛用されています。そのルーツとなった隠れた名作が、1920年代に発表された「PH3/2」(写真右)です。3枚の乳白ガラスのシェードは、その曲線を「対数螺旋」という数字から導いています。このシェードに反射した光は、入射した角度とほぼ同角度で反射されます。そのため、電球の中心に近いランプの真下が最も明るく、周辺に向かってなめらかな光がでる理想的な配光を実現しました。
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